代表者ごあいさつ

絵本と子ども、人の笑顔が大好きです。いつの日か絵本屋さんになりたいと思い続けていたら、この夏、ふいにその機会がやってきました。

幼い頃は、絵本を読まずには眠れない子どもで、OLになっても仕事帰りに絵本屋さんに立ち寄っていて、我が子が生まれてからはもう一度絵本の世界を旅できることがうれしくてうれしくて。これまで絵本を通して出会ってきたたくさんの笑顔に支えられて今日に至ります。

この写真は、わたしの大好きな風景です。自分が生まれ育った場所でもないのに、なぜだか不思議と懐かしく、またすぐにでも会いに行きたくなるのは、子ども時代からの絵本の体験にほかならないとの思いを強くしています。

絵本は、光や風、匂いまでをも運んできてくれます。そのうえ、どこまでも澄み渡り、正直で、希望に満ちています。そんな素晴らしい絵本たちを、未来でいっぱいの子どもたちや、それを手渡していってくださる大人たちと、この店でたくさん楽しんでいけたら幸せです。

大人も子どもも赤ちゃんも、この店を出る時には、来た時よりももっと元気になってもらえたらと思い「にこにこ書店」と名付けました。わずか5坪の小さな小さな絵本屋ですが、あなたにしか見つけられない風景にどうぞ会いにきてください。

                                                       2019年8月　　　　　目白のえほんやにこにこ書店 岩田 亜紀